『でも、ひかる君だってファンでしょ?
だったら自分で持ってたほうがいいよ』




未練があるように思われてはいけない
と、いつもの調子で紙袋をさしだす。



だけど光君は首を横にふるだけで、受け取ってくれない…。




仕方なく紙袋紙袋を抱え直すけど、物が物だけに受けとるわけにはいかない…。



じっと光君を見つめると、視線は一瞬で外されてしまった。




『……その代わりって言ったら、あれなんですけど……』




顔を赤くして、うつむき、ぼそぼそとしゃべるひかる君。