コミュニケーション

あたしは芹沢くんのお母さんの顔を見つめた。

お母さんはブロンド、芹沢くんは黒髪…あっ、目の色が同じだ。

ブラウングレーの瞳が一緒だと言うところで、あたしはようやく母子だと言うことを理解した。

「慶太郎、この子は…?」

お母さんがあたしを珍しそうにジッと見つめた。

「あっ、えっと…平岡真里、です」

あたしは自分の名前を言った。

「マリチャンですか!

よろしくです!」

お母さんは嬉しそうに言うと、あたしを抱きしめた。

えええっ!?

お母さんは外国人だっていつかどこかで聞いたけど…外国人って、みんなそうなの!?

会ったとたんにハグするものなの!?