コミュニケーション

現れたのは、ブロンドの髪がキレイな女の人。

間違いない。

この前の休日で見た、あの女の人だ!

やっぱり、年の離れたお姉さんだったのかと思った瞬間、
「ただいま、お袋」

芹沢くんが言った。

「えっ…?」

お、お袋…ですって?

つまり、それは…えーっと、
「俺の母親だ」

芹沢くんが言った。

「おっ、お母さん!?」

あたしの絶叫が芹沢くんの家に大きく響いた。

う、ウソでしょ!?

お姉さんならともかく、お母さん!?