「ま、真里ちゃん、大丈夫?」

その声に視線を向けると、心配そうな顔の茉莉ちゃんと百花ちゃんがいた。

「今日の放課後に時間を指定した辺り、もうどうしようもないな…」

百花ちゃんは嘆くように言った。

「わたしは今日は部活だから真里ちゃんを助けに行けないし…」

「それを言うなら、私も一緒だぞ」

そう言えば、百花ちゃんは華道部の部長だったことを思い出した。

「大丈夫だよ、あたし1人で行けるから」

そう言ったあたしに、
「その根性、果たして見習っていいものなのか…」

百花ちゃんは呆れたと言うように息を吐いた。

「真里ちゃん、すごいよ…」

茉莉ちゃんも同じように息を吐いた。