「な、なに?」
さすがにその声が気になり
返事をしてしまう
「俺さ…………」
ドクン
「実は……………」
ドクン
さっきから心臓がうるさい
なぜだか分かんない気持ちにモヤモヤしてる
そして____
「好きな奴がいるんだ」
ドクンッ
1番大きく聞こえた心臓の音と一緒に
”その後は聞きたくない”っていう気持ちが
私の心の中を占領していた
「……へぇ」
驚きと切なさを隠して
必死に探した返事はそれだった
「俺の片想いなんだけどさ」
やめて………
「話したことないし」
聞きたくない…………
「早く会いたいって気持ちばかりが先に行く」
いやだ……………
「今度、会いにいくんだ」
なに……………この気持ち
「由奈は……好きな人いたりする?」
好きな人____
「…………って、幼馴染みか」
……………颯太
いや、違う____
「ちがう」
「え?」
「……………あっ」
なに………言ってるんだろ。私。
「あ、うん」
なんとか誤魔化してその場をしのいだ
悠斗から好きな人を聞かれたとき
わたしの頭の中に一番に思い浮かんだ人
それは____________

