真奈「よかったね、杏奈♪」

杏奈「う、、うん!」

ドキドキしながら席についたら、

直哉「お前が後ろか!宿題写させてね」

杏奈「いいけど、金もらうからね!」

はぁ・・・、かわいくない言い方。

素直になれない自分がいやになる。

まぁ、直哉の前はラッキーだな。

始業式が終わり、部活の時間になった。

杏奈「真奈、部活いこー!」

真奈「今日、合奏だってー」

杏奈「えぇー!全然できてないよぉ」

私たちは、フルートパートなんだ。

真奈はファーストで、私がセカンド。

先輩が3人。

ファーストって言うのは、ソロを吹いたり、目立つメロディーを吹くパートで、

セカンドは、ファーストを支えるパート

今は、コンクールのオーディションに向けて練習してるんだ。

フルートの人数制限が3人だから、この中の2人が出られない。

コンクールに出られるように、がんばらなきゃね!

コンクールの曲は、連符が多くて

難易度が高い曲。

オーディションに受かるには、難易度の高いこの曲を完璧にしなきゃいけない。

真奈と一緒に出たい!

その一心で、私はがんばってる。

杏奈「がんばろーっと」