春の日差し

「…。」

私は止むを得ず手を止めた。


母親は、それに安心したのか、引きつった笑みを浮かべていた。


「…なにが、ないの?」

掠れた声で、私は母親に聞いた。


「私のもの。全部、ないの。私の似顔絵も、工作も、折り紙で作られたお花も……………全部、ない」

母親は、更に部屋を荒らした。


「…ないよ。きっと」


私は、更に掠れた声で言った。


母親がキッと私を睨む。

「どういうこと?あの子が私のものを捨てたって言いたいの?」

その剣幕におびえることなく、私は平然と言った。