春の日差し

私はまた掃除を開始した。


母親と目を合わせたくなかった。


ただ、それだけの理由で机の上を片付け始めた。


母親は、きっとどうしていいのかわからないのだろう。


部屋の入り口付近をウロチョロしていた。


しかし、ついに観念したのか、その場に母親が座り込んだ。


「……あの、どけてくれませんか」


少しトゲのある言い方で私はいった。


「…ない。どこにも…………ない。」


虚ろな目で、母親は部屋を見回す。