春の日差し

「彩芽ちゃん。あのね…創摩、自転車でどこに向かっていたと思う?」



視線を落とす。




「家じゃないんですか」



ハルヒの母がゆっくりと首を振る。



「違うのよ。学校に戻ろうとしていたの」



驚いた。



「家に戻る方向と、まるで違ってね」



そういえば、そうだ。



私の家と隣あっているから、私の家と方角は一緒だ。