春の日差し

私たちが店に入った時から、何か視線を感じていた。




その視線は間違いなく…カウンターにいる店員だろう。




入った時から、本当に、ずっと、私たちを眺め回している。




「あの、なにか」




私がおそるおそる尋ねると、店員は、質問をしてきた。




「失礼ですけど、あなた、桐島 彩芽さん?」




「そうですけど…」




なぜ私の名前を知っているのだろう。




「わぁっ!やっぱり!」


店員は顔を輝かせて、いった。



「春日 創摩くん、わかるよね?」



私は静かに頷いた。




あまり、聞きたくない名前。