小学校1年生、初めての冬休み。


長いようで短かった冬休み。


そんな冬休みが終わり、私たちは3学期を迎えることになった。


朝になり、玄関のチャイムがなる。


「はあい」


私はガチャと扉を開ける。


「おはよう、彩芽ちゃん!」


「おはよ、創摩。今日は早かったんだね?」


私はパジャマ姿でぽけーっとしながら言った。


寝起きだから、頭がうまく働かない。


「・・・え?いつも通りの時間だよー?」


創摩はキョトンとしながら言った。


「・・・え。ちょ、ちょっと待って・・・。ママー!!今何時ー!!?」


台所に向かって、精一杯の大きな声を出す。


すると、台所から

「8時10分よー!」


と、返答がきた。



「・・・・あと、10分で学校に・・・」


「彩芽ちゃん!まってるから、準備おわらせなよー!」


創摩が、不意に私のことを元気付けてくれた。


「待ってなくてもいいよ。創摩まで遅刻したら大変じゃん」