春の日差し

言われるまで、あまり気がつかなかった。


ハルヒは、誰にでも優しいからだろうか。


でも、私たちとよく一緒にいるしね。・・・・うん。



「そりゃ、顔だろ」


きっぱりと蓮はいった。


「ちょっと、蓮。それ私のパンなんだけど」


薺が蓮からパンを取り上げる。


蓮はチッと舌打ちしていった。


「そりゃ、彩芽もわかるだろ。優しいしスポーツマンだし顔もいいし。」


蓮は薺のパンを再びつかむ。



・・・・・と同時に、薺が蓮の手を叩く。


「いってえな!」


蓮は、パンのことにしか気がむいてないようだ。



「人気者・・・だしね。創摩は」



薺はわかりきってるよ、という風に言った。


その顔があまりにも切なくて、急に胸が苦しくなる。



この前の・・・私の気持ちと一緒だった。



カーテンに包んで隠したくなるような、そんな・・・気持ちだった。



「でも、創摩子供だしさ。普通に話しかければ応じてくれると思うよ。」


薺は2袋目のパンをかじる。


蓮はそれをうらやましそうにみつめる。