春の日差し

次の日、玄関のチャイムはならなかった。


「今日は、創摩くん来ないのね」


母も気にしているようだった。


「日直・・・とかいってたよ」


適当なことを言って、母のことを心配させないようにした。


「いってきまーす」


「いってらっしゃい」



なんで、私の、胸が痛んでるんだろう。


玄関を出ると、いつもあるはずの自転車が、そこにはなくて、ただ虚しい感情が押し寄せてきた。


「歩きか」


私は制服のスカートを翻し、学校へと急いだ。



教室に入ると、ハルヒがいた。


声をかけるのが、なんとなく気まずかった。


「おはよ。彩芽」


ポン、と私の肩を叩く人物がいる。


おそるおそる振り向くと、そこにはハルヒがいた。


「・・・・・ハルヒ、どしたの・・・今日、こなかったから私は、ハルヒを心配・・・して」


心配というより、話したい感情がごちゃまぜになって、日本語にならなかった。


「ごめん、日直だったんだよ」


ハルヒは、苦笑いしていった。



ああ、そうか。


日直か・・・。











日直か。