春の日差し

アイスを食べているときに、急に薺はおかしなことを聞いてきた。


「彩芽はさ、創摩のこと好き・・・なの?」


「はああぁぁあああぁあああぁああ!?」


驚きすぎて、アイスを落としそうになる。


「なわけないでしょ!」


私は全力で否定した。


「だって・・・仲いいじゃない。すきなのかと思ってたよ」



薺の笑顔が、少し安心したように見えたのは、気のせいだろう。



「・・・でも、なんで?」


聞くのは少し怖かったけれど、聞くしかなかった。



「創摩も、彩芽も・・・モテるでしょ?二人がくっついたらお似合いだなーと思っただけ!」



「・・・私モテるわけないでしょ・・・。ハルヒもモテてるようには見えないけど?」



「・・・知らないだけだよ」



薺は、笑っていた。


今にも泣き出しそうなほどの、まぶしい笑顔だった。


私は、これ以上何もいえなくなってしまった。



・・・これ以上言ったら、薺のことを悲しませてしまうと思ったのだ。


アイスを食べ終え、私たちはそれぞれの家へと帰ることにした。



「じゃあね、また明日」


薺の背中が、妙に切なく思えた。