高校一年生の7月。
制服も半袖に変わり、新しい友達もできた頃。

「ねぇめい!その話、もっと聞かせてー!」
「えー・・・、今日いっぱいきかせたでしょー・・・」
「んでんで!?どうなったの!?そのー・・・
"おほしさま"のひと!」
「・・・・」



「別に、そのあと転校しちゃって。それっきり」
「えぇー!!もったいなー・・・・ イケメンだったんでしょー!!」
「確かに顔は整ってたと思うけど・・・・」



高校一年生、如月めいの初恋の相手。
"ゆいくん"のことを、
親友の東堂まなみに話していた。

しかし、その初恋の相手にはちょっとした
問題点があった。


「だってあいつ、いっっつも宇宙のことばっか話してるんだよ!? そんな変人、好きになるわけないじゃん!!」
「あー・・・・・、 あれか、ちょっと・・・・・・・
イタいこ?」
「ちょっとどころじゃないよ!?!?」