『お前、どこの学校の奴だ』
龍が顔をしかめて問う
「白鳥南アルセーラ義塾東欧高校」
俺は即答して言った
『まさかの乗り込みぃ??』
『イケメン集団レア画像~↑パシャッ』
『どぉいう関係ですかぁ?』
ギャル達の五月蝿い奇声や質問を聞き、
俺の顔が徐々に怖くなってくる
(いくらsecretとして奇声を聞き慣れているにしても、此処まで五月蝿いのは初めてだ。)
「うっぜぇな。」
俺は皆に聞こえない程度でぼそっと言った
『お前今なんて言った?』
俺の言葉に龍が聞き返した。
どうやら少し聞こえていたようだ
「随分と君達は女誑しだねと言ったんだよ」
試しに喧嘩を売ってみると、
龍とやらにあっさり買われた。
『あ゛?ちょっとこいよ』
(話にならないな。こんなに幼稚なら)
『きゃぁあああ♥♥♥♥♥♥』
『まさかのぉ////////』
「用があるので失礼します」
俺はギャルの声より大きな声でそう言って、玄関の方に体を向けて歩き出した
『逃げんのかよ!』
槙斗の叫ぶ声が校外に木霊した。
「そうだね。逃げると言うよりは.....」
周囲が空気を読んで一気に静まり返る
「僕はー、
『_君達に生きるチャンスを与えた』
とでも言った方が正しいのかな?」
嘲笑いつつも、人を罵る
僕は何人もの人を苦しめた
この手で、この口でー。
苦しめて苦しめて苦しめて......
姿を隠している為、secretと呼ばれ。
時には闇の狼と呼ばれ。
目を合わせた者は__
_必ず死ぬ。
何より人の絶望が大好きで。
あの時は、
あの時は______
『人を殺す』ことしか
全く“眼中”に無かったんだ_

