「誰を」
内心、苛立ちながら聞く
『あなたをです』
‥‥ん？
「‥‥は？な、なに言ってんだよ告白なら女子にしろよ。」
『こいつ、女子ニガテらしいんだよ。』
悠介という奴が透かさずフォローする。
あと、と付け足した
『お前のことガチで好きらしいんだよ。』
「いやいや、意味がわからないんだが」
『あの、付き合ってもらえませんか？』
「.......お前、馬鹿？」
『いや、俺は薔薇です』
「お前がホモだろうが俺は知ったこっちゃねぇんだよ！」
『先輩....俺のこと....嫌いなん」
「大っ嫌いだ！！！」
即答すると、赤ちゃん以上にうるさい声が響いた。
『ゆうづげぜんばーい!!!ぼぐのごど大嫌いだっでぇ～』
