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「あああまじ腹減った!!!」
「俺何食おっかなー。」

俺たちはいつも、学校にある食堂で昼を食べている。



「ちょっと!ぶつかっといて謝りもしないの?!」
怒った食堂のおばさんの声がした。
あの手のおばさんはタチが悪い。
捕まった子、可哀想だな。

…………あ。

「翔平、何見てんの?」
「あの子だよあの子!この前言ってた。」
「どれ…?あ、ナカムラ ウルじゃん。」
「ウルって言うんだ…知ってんの?」
「お前知らねえの?有名じゃん。」
「?何でだよ。」

「あの子、耳が聴こえないんだってさ。」