「おはよ~!」
そう言いながら私に飛びついてきたのは
小学校の頃から高校までずっと一緒の
優香だった。
髪は茶色でふんわり巻いてお化粧も濃すぎない程度にバッチリだ。そんな優香に私は
いつも憧れていた。

そんな私の名前は霧崎 咲良。
髪は真っ黒ストレート、お化粧なんて
手も付けたことがなかった。
正反対すぎる私達は相当目立ったのか
入学当初からすぐに「白黒コンビ」なんて
あだ名をつけられてしまった。
私はともかく、優香は嫌ではないの
だろうか?
そんな不安が脳裏をよこぎった。

「白黒コンビなんて誰が言ったのかな?」
そう笑いながら言う優香に私は
「さぁ、わかんない」
と苦笑いをすることしか出来なかった。