今日は1限から私の苦手な英語。

いつもみたいにノートに落書きをする。もちろん先生の話しなんて耳に入らない。

でもあの言葉だけは確かに聞こえた。テストだ。

そうこうしてる間に授業終了のチャイムがなった。

教室がいっせいに騒がしくなる。

「ねぇ聞いた?対話テストだって。まだ筆記の方がマシだし。」

ユウの話を聞いて焦った。

テストがあるとは聞いたけど、まさか対話テストだなんて。

「対話テストなの?最悪だよ。先生と1対1とかホント無理。」

ユウがニヤニヤしながらこっちを見た。

はい残念!今回の対話テスト隣同士だから。というわけで、レイはヤスキとでーす。先生とやってた方がよっぽどよかったのにね。」

何もかもが意外すぎ。

和田君とはこの前話したのが初めてなのに、対話テストだなんて無理に決まってる。

「どうしよう……ヤバイかも」

「テストは一週間後。それまでに対話の内容考えて、紙見なくても完璧に言えるようにするんだって。もうやるっきゃないし、がんばんな!」

私は不安げに小さくうなずいた。