お互い、上を見上げ自分の名前を探す。
「あ、あった。俺四組。お前は?」
「んー・・・俺三組。別れたな。まあ隣なだけいっか」
この学校は一学年で八組あり、去年俺たちは別々だった。
隣のクラスになっただけ、確かに奇跡だ。
「・・・じゃあ、俺こっちだから」
「おう」
階段を上り、教室の前で別れる。
ヒラヒラと手を降る翔琉に小さく降り返す。
そして、教室の中に足を踏み入れると、もう結構人がいた。
知らない人ばっかりで少しげんなりする。
「あー・・・」
黒板に貼ってある座席表を見ていると、誰かに声を掛けられた。
「あれ?怜じゃん。もしかして、同じクラス?」
「ん?」
チラリと目線を横に向けると、ソイツはいた。
「よっ!一年間よろしく、怜」
俺のもう一人の幼馴染み、小野寺雫。
胸元まである茶色の髪をサラサラと揺らしている。
「雫。お前も?」
「うん!」
元気よく答えるコイツは、翔琉の彼女で。
ああ、ごめんな、翔琉。
俺、お前の彼女と一緒のクラスになったわ。
「・・・翔琉は隣のクラスだぞ」
「ええっ!?それマジで・・・」
俺の言葉に雫はガックリ肩を落とした。
「おつかれ」
俺が肩にポンと手を置くと、雫はうるさい、と言った。
