海斗「あの....。」

今なら言える気がする

海斗「俺.....」

真紀「?」

く〜ダメだ〜やっぱり言えない〜!

なんでこんなに俺は弱いんだよ!

真紀「体調でも悪いんですか?」

俺の顔を覗き込む。



海斗「違うんだ。よかったら聞いて」

真紀「はい。」

海斗「俺、好きな人いるんだ。って言ってもただの片思いだけど」


うんうんと聞いてくれている

海斗「そいつとは小さい頃からの付き合いでさ、すごく頑張り屋で俺も自然に沢山頼っちまってたんだ」

真紀「素敵な方なんでしょうね」

海斗「だけど俺はあいつが困っている時に何もしてあげれていない。あいつが一番寂しがっている時に、肝心な時に何もできないんだ」

真紀「........」

やばっ一方的に話しすぎたか




真紀「きっとその子も貴方様に感謝していらしてると思いますよ?」

海斗「え?」

真紀「表面上では相手に伝わらなくても心は必ず伝わってるはずです。人間知らない間に助け合いはしているんですから」

(ギュッ)


真紀は俺の手を握った。

真紀「貴方様のそのお気持ちだけでも充分に彼女を支えてるはずです」

.....!

海斗「ありがとな」

真紀「いえ!」