平助side
原田「おかえり平助!」
屯所に戻ると左之さんは元気よく俺に手を振った。
原田「ん?どした。なんか元気ねーじゃねーか。」
平助「さっき真紀に会ってきた」
原田「なんだと?!」
真紀、やっぱり俺のこと覚えてないんだ。
怖がってたし...
(いや....いや....)
平助「んもぉーーー!!!!わかんねーー!!」
わかんねーよ!
今すぐにでもあいつを抱きしめてあげたいくらい可愛いかったし...
ってこんな時に何言ってんだよ俺ー!!
土方「たく、こんな時間にどうしたってんだ。大きな声出しやがって」
原田「それが土方さん!平助のやつ真紀を見たって言ってんだ!」
土方「なんだと?!どこで見たんだ!」
平助「島原の近くの店で」
土方「分かった。山崎は今いねーから...じゃあ斎藤に行ってもらう。斎藤、いるか?」
斎藤「はい」
わっ、一くん呼ばれて来るの早い!
土方「今の話聞いてたか」
斎藤「はい。今すぐ調査してきます」
土方「悪いな。任せた」
平助「でもね。それに、蒼馬っていう人もいたよ」
土方「あいつか。」
平助「一くん、気をつけて」
いくら一くんでも敵う相手じゃない
桁が違いすぎる。
俺でも手も足も出せなかった...
(やっ....やめてーーーー!!)
平助「くっそぉっ!」
悔しい。なんで俺はあいつを守れなかった?
俺が、俺があの時守ってやらないといけなかったのに!!
斎藤「大丈夫だ」
平助「一くん」
斎藤「平助は少し休め。副長、行ってきます」
