蒼馬「ちょっとそこに隠れてろ」

真紀「は、はいっ」

私は別の場所で隠れて見ることにした。

「なんだなんだ喧嘩か?」

「か、刀使ってるよ...」

「巻き込まれちまうぞ!!」

野次馬もぞくぞく集まってきた。



平助「なんだよ。それで真紀にヒーロー気分かよっ!」

蒼馬「ヒーロー気分?何言ってるんだ。俺は純粋にあいつを助けただけだ」

(カキンッ!)

刀が混じり合う。

平助「助けただけ?お前、利用しようとしてんだろ!!」

利用?会話は聞こえなかったけどその単語だけは確かに聞こえた。

平助「あいつは渡さねーよ。俺らの仲間だ」

(キンッ!)

相手の男の人は勢いよく襲いかかる。

だけど蒼馬さんに対しては力が少ない....


蒼馬「フンッ雑魚が。俺には勝てるわけがないだろ」

平助「なんだと?!」

(カンッ)

平助「あっ」


(カンカンッ)


刀が音を立てて飛ばされる。

蒼馬「とどめだな」

蒼馬さんは男の人に刀をふりかざそうとする

平助「くっ..」

真紀「やっ......」

蒼馬「じゃあな(ニヤッ)」

真紀「やめてーーーーー!!!」

「「?!」」

私は蒼馬さんの元へと走る。

真紀「お願い!やめて!斬るのだけは....お願い!!!」


平助「真紀...?」

真紀「お願い....します....」

(シャンッ)

蒼馬さんは刀をしまった

蒼馬「...わかった。お前も、命拾いしたな」

平助「.....っ....」

そう言うと蒼馬さんは私を抱え島原に戻してくれた。


蒼馬「おい」

真紀「?」

抱えながら私の目を見る。

真剣に....

蒼馬「お前、俺んとこに来い」

真紀「え?!」

蒼馬さんのところへってお嫁に行くってこと?




蒼馬「直にお前のとこへもう一度行く、その時にでもまた考えてくれ」