(カチャッ)

真紀「沖田さん!手術すれば大丈夫だって言ってましたよ!」

本当に良かった。

沖田「この時代ってこんなに平和なんだね」

沖田さんは窓をぼんやり見つめながら言う

真紀「そうですね」

幕末と比較すると全然違うかも。

車も設備も沢山あっていろいろ楽だし過ごしやすいし

沖田「このままここに居たいな...」

それが沖田さんの本音。

真紀「そうだ!」

沖田「なに?」

真紀「元気になったら、ちょっと一緒に行ってみたい場所があるんです!」


沖田「僕を連れて行きたいとこ?」

真紀「はい!場所はまだ秘密ですけど、手術まで頑張ってくれたら連れて行ってあげますよ!」

沖田「僕になにを頑張ればいいって言うのさ」

そ、そうでした...。






・・・・



そんなわけで手術は成功して沖田さんは一命を取り留めた。


真紀「沖田さーん。分かりますかー?真紀ですよー」

沖田「分かってるよ」

手術室から出てからやっと目を覚ました。

真紀「だからって安心しちゃダメですよ?まだまだ安静にしてないと!」


沖田「うるさいな〜わかってるって!」

くすっ沖田さんってなんか子供みたい

お見舞い用のお菓子としてケーキとか沢山デザート買ってくると、いっつも目を輝かせるんだもん!



沖田「それよりも。みんなは今どうしてるのかな?」

土方さんたちのことだよね。

真紀「心配しなくても大丈夫ですよ!その内早く帰れますから!」




その後もずっと沖田さんは入院を続けた。




沖田「君って変わってるよね」

真紀「え?なんでですか?」

沖田「初めて屯所に来た時もそうだけど僕によく話しかけてくれてたし」

真紀「普通じゃないですか?」

沖田さんって嫌われてるのかな



沖田「君はそう言ってくれるけど、ほんとは幹部以外の隊士なんて僕にあんまり話しかけてくれないんだよね」

そう言い布団の中に隠れた。


真紀「ふふっ大丈夫ですよ」

私は沖田さんの髪の毛を撫でた。

(よしよし)


真紀「沖田さんがみんなから避けられたりしたって、今の沖田さんを好いている人はちゃんといるんです。原田さんや永倉さんや近藤さんも、みんなみーんな沖田さんのこと大好きなんですよ?」


沖田「・・・・?!////」

(ぷいっ)

あ、そっぽ向かれちゃった。

沖田「君ってずるいよ。」

真紀「?」

沖田「このままじゃ好きになっちゃうかもしれない」


真紀「?!/////」


い、いきなりそんなこと言われてもっ!


沖田「なーーーんてね!」

真紀「は、はぁっ?!////」

沖田さんは舌を出して笑った

沖田「どう?ドキドキした?」

真紀「ま、まさかぁ?」

す、少し緊張したけど...

沖田「あ、その顔は少し緊張したね?」

真紀「うっ!」

沖田「じゃあ、付き合っちゃう?」

......。////


真紀「あ、あははははっ!そ、それも嘘なんでしょ?///」

沖田「クスッ」

真紀「な、なに笑ってるのよ!」

沖田「なんでもなーい!」

完全に遊ばれてる...