「ねぇ、聞いてよ。 昨日賢介の担任の先生と、 進路について面談があったんだけどね?」 俺の部屋はリビングと面しているから、 父と母の声は壁を通して聞こえてくる。 「今のままなら、 あの大学にも余裕で進学できるって 言われたのよ! それでね、」 「どうでもいい」 「え…?」 「この家の話なんて、 どうでもいいよ」