ちゃんと

言い終わらないうちに
塞がれた唇



「…………俺も」



聞こえた

少し小さな声




「ほ、…ほんと、に……?」







その問いに答えるように



ひどく優しく

もう一度彼の唇が
あたしのそれに重なった