帰りはお父さんもお母さんも静かだった。


〜〜♪


メール?

誰だろう?


あ、「葵だ。」


あ。つい、声が出ちゃった。

「葵ちゃん、すごく心配してくれてたのよ…。運ばれてからもずっと、泣きながら、彩菜って…名前を呼び続けてたって……」


「そう…だったんだ…。」





葵…あたし、もう半年しか生きられないんだって…。





心の中でそう呟いた。