あたし…学校にいたよね?
みんなとバスケして…終わって…あ。
そうだ。教室に行く途中に……
ーーズキン!
「いった…」
「彩菜、まだ痛むの?!」
え?何で知ってるの?言ってないはず…
あ、そっか…。学校で倒れて…凌と葵に聞いたのかな?
でも…そこからは全くわからない。
「彩菜?大丈夫?!」
「お母さん……」
だんだん声が出てくるようになった。
「どうしたの?どこか痛むの?」
きっと違うと思う。
ずっと元気だった。
ウソだと思いたい。
だけど、あたしは病院にいて…
点滴もつけてる…
頭もズキズキして痛い…
ウソだと言ってほしい。
ウソだと…信じてる。
「あたし…病気…なの…?」
