私は青春学園2年のテニス部のマネージャーをしている。
青春学園にはテニスの強い先輩方や後輩がたくさんいるんですよね。



「先輩、ぼーっとしてると怪我するよ?」



「へっ?」


顔を上げるとグレープジュースを飲みながらラケットを脇に挟み私を眺めているリョーマくんの姿があった。


今、私達テニス部は休日なので皆で運動公園のテニスコートを借りてラリーをしていた。


「リョーマくんどうしたの?休憩?」


「まぁね、先輩はみんなの所に行かないんっすか?」


リョーマくんは木の下に座り込むとテニスラケットを木に立てて顔に帽子をかぶせた。


「私、テニスできないから…見てるだけ」


「ふーん、先輩は誰を見てたの?」


「私?みんな見てるよ。でも、リョーマくんを一番に見てるかな!!」


「えっ?」


「だってリョーマくんのドライブスリーとかすごいカッコいいしね!!」


私はリョーマくんにはしゃぎながら言った。


「あんた、ずるい。」