『よし、準備完了!帰ろうぜ、蓮!』 そんな慎の声が聞こえた。 蓮? 歩美は? 一緒に帰んないの? あたしは慎の服の裾を掴んで、帰ろうとしている慎をとめる。 『ちょっと、歩美は?』 『は?別に約束してねえし。』 『なんで?約束してなくても彼氏でしょ?家まで送ってやんなよ!』 彼氏にしては慎って冷たいよな、歩美に。