『ウデ、カ、ラ、ク、ウ』

「ぅう……。」

恐怖で涙もでない……。

大きな口が私の左手に噛みつこうとした

瞬間……

『バゴッ』

本立てが青鬼に命中した。

「鬼さんこちら。」

侠は舌を出して挑発する。

『ニン、ゲン……』

「そこのデブ鬼!璃華瑠に手ェだしてんじゃねぇよ!!おらぁぁこいや。」

『グガァァアアア』

「グハッ」

青鬼は私を地面に叩きつけて侠を追っか

けていった。しかも、50mを5秒で走る

ような勢いで……。

私はそのまま意識を失った。