A sacrifice is you.~起源~



訳が分からなくて私は眠る事にした。

ーーー

何処からか声がする……。

「み、し……りか……」

「きゃあああああ!」

「光石璃華瑠」

そこには黒い衣装を身にまとい、仮面を

被った人が私の顔を覗き込んでいた。

しかも顔と顔がスレスレの至近距離で。

そして、私から顔を離して再び口を開い

た。

「あなたはこれからゲームをやっていただきます。そして、これから呪死怨界に行きます。付いてきて下さい。」

「は?なんで私がそんなとこ!呪死怨界って何?」

「読んでないですか……。でわ、後で携帯を見て下さい。」

その時、杏菜の電話の事を思い出した。

そういえば、来てくれるよねとか、言っ

て………。

「意味分かんない。私、行かない!」

“黒い人”は沈黙した。

「てこずらせてんじゃねぇよ。調子乗んなよガキが。」

ドス黒い声で確かにこう言った。

『ドゴッ』

「……!」

お腹を殴られた。