「………はぁぁ……。つまんない。」 手元にある本の最後のページが終わる。 その本ももう何回読み直したか分からないほど端が薄汚れている。 「……つまんない。今日はどうしよう?」 なんて呟きながら上を見上げる。 見上げても其処には格子状の衝立が小さな窓を隔てている。 そして、それが私と外を繋ぐ唯一の窓。 それ以外此処にはなにもない。 それが私の小さな小さな世界。 いわば私は此処に閉じ込められているのだ。