あれから、ドッチャン先生のとても大きな雷を食らって、始業式と入学式に出た
パゲ校長先生の話を聞いて欠伸をする私
あ…ドッチャン先生の額には青筋がある…また怒られるかな…私…
そんなこんなで、かったるい入学式を終えて私は一人剣道場にいた




ぶん


ぶん




「…」




竹刀を振っていると、誰かが剣道場に入ってくる
扉の方を振り向くとそこには、




「おっ、梓じゃん、稽古?」

「おっ、どした?和樹」




私の想い人の一樹だった
ラッキー☆
でも、何故?
和樹は確か、弓道部の部長だよな?
三年が引退して、私らも部長は二年だけど…あ、ちなみに部長は私




「何か、梓捜してたんだけど見つかんなくて」

「はぁ?捜してたぁ?」

「おぅ!」




そして、和樹はにかっと笑う
…っ!何こいつ…まぢ可愛いんだけど…
わかった!苛めてほしいんだな!?
そうなんだな!?
ほら、耳と尻尾が嬉しそうにパタパタ動いてるよ!
頬をピンクに染めておぅ!って返事返されたら尚更苛めたく…!




「…おい…今不吉なこと考えてたでしょ…」