無口で鈍感な君に恋をしてしまった


「あっ、新藤くん!!!」

ん?なんで新藤くんがここにいるのだろう。私が心音香達と話してから30分もたっているというのに。

「新藤くんもしかして、私のこと待ってくれてたの?」

恐る恐る聞いてみる

「まぁ、そういう事になりますよね」

少し照れて言う

「あはは。ありがとう。新藤くんのおかげで、全部言えたよ」

「そ、それはよかった……です」

ぽたっ……

手に何かが落ちてきた……

私……泣いてる……?

「ちょっ神崎さん……!?はぁ……」

私が泣いてばかりだからさすがに呆れたのかため息をつかれた。

しょうがないじゃん!急に涙が出てきちゃったんだから……

「うぅっ……ひっく……」

そしたら私が心音香にしてあげたように、新藤くんは私をそっと抱きしめてくれた。