無口で鈍感な君に恋をしてしまった


はぁっ……はぁ……

階段を猛ダッシュで降りて息が切れた。

ついに全てをぶつけた。

悲しいようで清々しくも感じた。

これも背中を押してくれた新藤くんのおかげだよ

ホント感謝しないとね。

あ、こんど肉まんのお返ししないと。

もう何もかもスッキリして清々しい気分で靴箱まで歩いた

靴箱について、誰もいないシーンとなった校舎の中を自分がすのこの上を歩く音だけが響いた

したぐつに履き替えて今日は何処か寄っていこうかな校門に向かいながらと考えていたら

「うまく……行ったみたいですね」

新藤くんの声が後ろから聞こえた