無口で鈍感な君に恋をしてしまった


「佑羽っ……!!」

「なんだ!?」

「心音香のこと泣かせたら許さないからね。大事にしてよ?」

「……」

佑羽その意味を理解してくれた。

「あぁ!約束する」

「うん。絶対だからね」

私は涙を拭ってその場からさろうとした。

「彩代。」

佑羽が私の名前を呼んだ

「ん?なに?」

背を向けたまま返事をする

「初めて俺にできた彼女が彩代でよかったよ。彩代出会えてよかった。こんな俺と付き合ってくれてありがとな」

「~……っ!!!」

もうその言葉で大泣きしないという目標が壊れた。

そんなことを言われるなんて思ってもなかっなもん。

「……ありがとう。私も佑羽と出会えて、付き合えてよかったよ……」

背を向けたままで私の顔は見えていないけど、声が思いっきり震えたからおそらく泣いている事がバレたと思う。

まぁいいや!

「おぅ。サンキュー」

佑羽の言葉を聞いて、屋上を出た