無口で鈍感な君に恋をしてしまった


心音香が一番辛かったかもしれない。

私は心音香をめいいっぱい抱きしめて「大丈夫だよ」と声をかけた。

そして……

「ねぇ……佑羽」

「……!?」

佑羽は少し驚いてこちらを見た

「私のこと本気で愛してた?好きだった?」

何となく口から出た言葉だった。

佑羽は少し間を置いて

「あぁ……。ちゃんと愛していたし大好きだったよ」

, , ,
だった……

まぁそりゃそうだよね。

「ありがとう。佑羽」

「私も大好きだったよ。」

佑羽は涙を流しながら

「あぁ……」

と笑顔で言った。