そして私は大きく息を吸って
「佑羽も心音香も大好きー!!!!」
と大声で叫んだ
「「!?」」
二人ともビックリしていたけど、私はそのまま続けた
「2人とも大好き……。だけど今回のことは許す気には慣れない」
これが私の本音。心が狭いことくらい分かってる。性格が悪いことも承知の上だ。
「佑羽のこと大好きだよ。これからデートも沢山したかったし手繋いだり、心音香に彼氏ができたらダブルデートしたりしたかったよ」
「……っ!」
佑羽は涙を流した
「でも佑羽は心音香を選んだ。私は裏切られたんだよね?私すごいショックだった。」
佑羽に伝えたいことを伝えた。
「心音香。」
「……」
「心音香のことももちろん大好き。これからも私と佑羽のことを見守っていて欲しかった。でも佑羽のことを好きになっちゃったんだね。親友は親友でもやっぱり辛かったよ。」
「でも。」
「心音香も辛かったんだよね?誰にも打ち明けられないまま好きな心を押しつぶして、毎日好きな人と親友が話してるのを見たら私でも耐えられないと思う……」
「だからごめん。辛かったよね?」
そう言うと心音香は大粒の涙を流した
「彩代っ……!ごめん……私っ……!!」
やっぱり心音香は優しいから、私にずっと気を使ってくれてたんだ。
