無口で鈍感な君に恋をしてしまった


「私……本当はずっと佑羽のことが好きなんだ……」

「うん。」

「私、彩代と佑羽と出会った時から二人が付き合ってることも知ってた。彩代のことも佑羽のことも大好きで、ずっと3人一緒ならなって思ってた」

「でも、途中で私は佑羽のことが好きなんだって気づいた。ダメだって分かってた。親友の彼氏なんて好きになるんじゃないって」

心音香が泣きながらもゆっくり話してくれた。

「それでも佑羽のことが好きで、諦められなくて、彩代にも打ち明けられなかった……。本当にごめん」

「……うん」

「それでレポート作りの時、私が佑羽のことが好きって言っちゃったの。そしたら佑羽は、俺には彩代が居るからごめんってちゃんと断られたよ。分かってた。でも振られても吹っ切れられなくてそこから佑羽と気まずかった」

「うん……」

「彩代がわたし達を残して先に帰っちゃったとき、佑羽とちゃんと話そうと思って一緒に帰った。私はまだ佑羽のこと諦められないことちゃんと話した。そしたら佑羽が……」

そこで心音香の声が止まってしまった。