教室を除くと心音香と佑羽しかいなかった ドアの前まで来て 「よし……!」 一息ついて教室に入る ガラガラ…… 私が教室に入った瞬間、心音香と佑羽も私の方を向いた。 「彩代……」 「あー…。待たせちゃったかな?ごめんごめん」 私の悪いくせだ。いつも重い空気になるとへらっとしてしまう。 「俺らは大丈夫……。」 「そっか。」 「……じゃあ、話そうか」