無口で鈍感な君に恋をしてしまった


「うぅ……」

目が覚めた。

私何してたんだっけ……?

思い出した。

気分が悪くなって新藤くんに保健室に連れてきてもらった

そして私がなぜ昨日泣いていたかを話して……

新藤くんに話したら何だか気持ちが楽になっていた

でも、新藤くんの口からは直接言われていないけれど、こう言われた気がした。

「ちゃんと向き合いなよ」

……そうだよね

でも今日話すとなると気が重くなった。

鞄の中から携帯を取ろうとしたら、すぐ近くの台みたいな所に小さなメモが置かれていた。

「なんだろこれ……」

迷うことなくそのメモを開ける

そこには一言だけ書いてあった


「頑張ってください」