「あ、うん。ちょっと気持ち悪くなっちゃって……。新藤くんは先に教室入ってて…!」
出来るだけ明るく振舞った。
このまま帰ろうと考えてたし
そう言って立ち上がろうとしたら、頭がクラっとしてこけそうになった
「わっ!?神崎さん!?」
新藤くんが支えてくれて、なんとかセーフ
「ご、ごめんね新藤くん。私大丈夫だからさ、気にしないで」
そう言うと新藤くんは「はぁ……」と大きくため息をついた
あ……。やっぱり迷惑かけちゃってた
せっかく新藤くんと少しは関わりを持って仲良くなれたかなと思ったけど、さっそくウザがられてしまった
「…………。」
私がうつむいて黙っていると、新藤くんは自分のカバンをその場に置いた。
そして、私をいきなりお姫さまだっこした…………
