無口で鈍感な君に恋をしてしまった


その瞬間私の身体が勝手に動いたような気がした。

人通りの少ないところ。そこのちょうど曲がり角を逃げるように曲がった

「彩代っ!!」

私を呼ぶ声が聞こえたけど、振り向く気すらなかった

痛くて。

辛くて。

悲しくて。

もう涙なんて拭いてられないというくらい涙がぼろぼろと出て、視界がぼやけて見えなかったけど、そんなこと気にせず全力走っていた



そしたら

ドンっ!!!!!

人にぶつかってしまった。