無口で鈍感な君に恋をしてしまった


「ただいまー」

誰もいない家に私の声だけが響いた。

お父さんもお母さんも朝早くに出て、お昼に帰ってきてまた出ていっちゃうから、上手いこと会わない。

別に会いたくないわけじゃないけどね

ラップで包まれたおかずをレンジに入れて温めてる間にお茶碗にご飯をよそった。

静かなのは嫌なので、テレビをつけて携帯をいじりながら食べた。

心音香にも佑羽にも
「今日どうしたの?レポート作りの後から2人ともおかしかったよ!?何かあるなら相談してよね(*ノдノ)テレッ」
という内容のメールを送ってみた。

そして数分後に心音香から返信が来ていた

「ごめんごめん、心配かけたね。何もないから安心してよ。ちょっと体調悪くてさ。彩代こそ、何かあったら相談してよね?(o^-^o)」

という内容だった
もう……心音香は優しいんだから。

私の前では無理して欲しくないから相談して欲しいのにな。

心音香は気使ってくれてるんだね。

そんな優しいところが大好き!

その内容に対して、「ありがとう。心音香大好き」と打って送信ボタンを押した

そしたら今度は佑羽から返事が来ていた

「別に何もないぜ?でも心配してくれてありがとうな。彩代も辛いことあるなら俺に言えよ?」

というメールだった。

心音香に続いて佑羽までもに優しい言葉をかけられて泣きそうになっちゃったよ…

二人ともほんと優しいなぁ

「ありがとう。佑羽大好き」という内容で送信ボタンを押した。