無口で鈍感な君に恋をしてしまった


正面を向いた瞬間、新藤の顔面が目の前に……

「きゃあああっ…!」

「うわぁっっ!」

お互いに悲鳴をあげてしまい、皆に変に思われたかなと思ったけど、結構がやがやしてたからあまり気付かれなかった。

じゃなくて!!!!

びっくりしたよもぅ!!

それはお互い様っぽいけど。

おそらく今の私の顔はまっかっかだ

それでも謝らないとと思って、新藤くんの目を見て謝ろうと、新藤くんの顔を見たら…

新藤くんの顔もまっかっかだった

なんでそっちも照れるの!?泣

更に私の顔は赤くなる。

「え、えと、ごめんなさいっ…」

やっと言葉をひねり出した

が、新藤くんは女嫌いだし、キモいとかウザイって思われて無視されるかもしれないが、

「こ、こちらこそ、スンマセン…」

と言ってくれた……


新藤くんが!!!

私に受け答えをしてくれた!!!
(あたりまえだけど)

それが嬉しくて、恥ずかしい事なんか忘れて笑顔で

「じゃあレポートがんばろっか」

と言ってみた。すると

「ッウス…」

と返事してくれた。

短い返事だけどなんとなく嬉しかった。