「は、話してください!!これから友達と約束があって……!」

私はそれに必死に抵抗しながら訴える。


「暴れんなって。だまってこいや」

急に男の人の腕をつかむ力が強くなり泣きそうになる

「やだっ…はなしてよ!!!」

それでも負けじと抵抗。

そしたら「だまれ!」と言われてそいつは私を殴ろうと手を上にあげた

やば!私死ぬ……

その瞬間を怯えながら待っていても、痛みは襲ってこなかった

「……?」

「なんだテメェ!!」

「喧嘩売ってんのか」

男の人達が次々声を上げる。

目の前が真っ暗で何も見えなくて状況がわからない

そのとき

「この人俺のツレなんですけど。」

やっと理解した。





この声は悠佳の声で、私は今悠佳に抱きしめられていたんだ