無口で鈍感な君に恋をしてしまった


もうほんとにやめて欲しい。

こんなことしたら……悠佳に迷惑がかかってしまうから

ウザかられたら嫌だから。

何故か心音香と佑羽くらい大切な存在になっていた

と、その時

「あっれぇ~♪あんたの彼氏すっごい顔してんねっ!受ける~」

クソブリっ子がそう叫んでゲラゲラ笑った

あ、言葉汚いけどスルーしてね

あぁ来てしまった

悠佳が……

悠佳を見ると教室の入口で立ち止まり、絶句していると言っていいほど固まっていた

また迷惑をかけることになり申し訳なくなる

もう少しで黒板を全て消し終わる時に背中越しから悠佳の声が聞こえた

「いや、別に神崎さんと全然そういう関係じゃないから。」

そう…だよねー…

まぁ当たり前の答えだ。

それなのに何故かまた胸がちくっと傷んだ