ゴォォ… 凹んでる間も無く ジェットコースターは動き出す。 しばらくは早く走っているだけで ダイナミックな動きはない。 それでも菜緒は顔は強ばったまま、目はうるうるとさせ、ふるふると震えている。 すごく、面白い。 いけないいけないと思いつつも、ヤンキーのようにしかめたか緒を見て、俺はどうしても笑ってしまうのだ。 ビュンビュンと風を切り走るジェットコースターは ついに上り坂に差し掛かる。